土佐の嫁節句Crafts List
お嫁さんの初節句
高砂人形は結納品のひとつです。
高知県では昔からお嫁さんを迎えたことをお祝いする、【嫁節句】を三月三日のひな祭りの日にお祝いする風習があります。
「お前百まで、わしゃ九十九まで、ともに白髪が生えるまで・・・」のうたにもあるように、相手を思いやり共に長生きをして仲良く幸せに暮らせるようにとの思いが込められております。
年を重ね仲の良い幸せな夫婦になれるようにと夫婦和合長寿の願いが込められています。
高砂(たかさご)
高砂は『能』の有名な作品のひとつで、相生の松(あいおいのまつ、兵庫県高砂市・高砂神社)によせて夫婦愛と長寿を愛で、人世を言祝ぐ大変めでたい能である。
室町時代の猿楽師、「世阿弥」によって作られ、能の代表的な祝言曲として広く人々に親しまれてきました。
『高砂や、この浦舟に帆を上げて・・・』という謡曲がありますが、こちらは夫婦和合(夫婦が仲睦まじく過ごし、子孫が繁栄するように神様へお願いすること)を謡ったもので、結婚式等で謡われることが多いです。
この『能』の高砂に因み、能の衣装を着たおじいさんとおばあさんが縁起物となり高砂人形が作られました。
高砂では、松が作品の中で重要な役割を果たしています。松は、古来、神が宿る木とされ、常緑なところから「千歳」とも詠まれることが多く、長寿のめでたさを表します。
3月3日に素敵なお祝いをしませんか
高知では、結婚して最初の桃の節句を「嫁節句」といい、新しい家族を迎えたお祝いをします。一般的にはお嫁さんのご両親が立ち雛か高砂の人形を求め、嫁ぎ先に贈ります。夫婦の末永い幸せを願って、夫婦一対の人形を贈るのがよいとされています。