清水久遊Crafts List
清水久遊の特徴とこだわり
独創的な色彩表現力女雛の袖・襟元・裾にみられるかさね(五衣)、唐衣や表着とのバランスに配慮しながら、絶妙な間隔で衣装をずらして重ね、その美しい色彩で私たちの目を楽しませてくれます。
鮮やかなグラデーションだったり、またあるときは差し色を効かせて効果的なアクセントにしていたり各作品ごとに異なる色彩表現力は、作り手のただならぬセンスを感じさせてくれます
18歳より先代の元で人形作りを、勉強、精進し、女性ならではの繊細な色彩感覚と斬新なアイディアで業界のリーダー的存在となる。後に有職工房「ひいな」を設立。雛人形工芸士に認定される。 1993年より東京高島屋において毎年、制作実演を行う。 女流作家ならではの繊細な感性と現代のモダンを融合させた清楚で華麗な雛人形を創り続ける。
裏打ち
ひいなの裏打ち作業は、生地と和紙の縁のみに糊づけして貼り合わせる袋貼りという方法で行います。
貼り合わせた衣装の中に空洞ができ適度な遊びがうまれることで、着せつける胴体にぴったりと生地を沿わせることが可能となります。久遊特有の造形美にはこの作業が不可欠であると言っても過言ではありません。
また和紙の材質にもこだわりを持ち、しなやかさと耐久性を持ち合わせた楮(こうぞ)を使用しています。惜しみない手間と材質へのこだわりから唯一無二の造形美は誕生しているのです。
道具までもこだわる
人形が収まる「桐箱」刀や扇などの「小道具」もひいなオリジナル仕様で別注制作されたものが付属します。
また、御道具の「刀」も抜けない物や、「扇」も開いた状態で接着されて開け閉めができないものが多くなりましたが、これらの御道具もしっかりと制作されたものが誂えられます。
雛人形はお子様のお守り
女雛の引腰に巻かれているのは蒲郡八百富神社のお守札。
祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)という女性の神様です。創業者の清水八郎が縁を感じ、ひな人形のお守りとして使いたいとお願いしたのが始まりなのだとか。
お守札を取り入れていることで、お人形が単なるインテリア要素としての飾り物ではなく"厄除けや健康祈願のお守りとしの役目を果たしています。